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施設で人が死んだ【実話ホラー】【死亡事案】

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普段、平和な社会で生きている私達は「死」というものを意識する事すら、ほとんどない。

警備員である私もそう、その一人。

ただし、警備業は本当にマレだが、死に出くわしてしまう事がある。

これまで、警備員として働いた期間で、死亡事案発生は二件。(これはね、相当多いほう💧)

もちろん、病院とかで勤務している人は別だけど、私が主に所属した施設は大型ショッピングセンターや遊園地とかだ。

ここまでは完全に実話です。
もし、警備員が慌てて走り回っていたら、道をあけるなど、ご協力願います。


深夜巡回中の男子トイレから

さて、ここからは実話を元にした、一部創作です。

私は基本的に夜勤勤務はしない派です。(夜勤なしを選択できる求人へ応募する)

施設(一号)も、交通誘導(二号)も、夜勤勤務は人気です。

夜勤手当入るしね。

夜勤勤務をしていたおじいちゃん警備員の田中さん(仮名)から聞いた話。

 

深夜の施設巡回は、ちょっとした非日常だ。

田中さんは人がいなくなった施設の、この雰囲気が好きだという。

懐中電灯を持ち、足元や目の前の壁を照らしながら異常がないかを確認しつつ歩く。

自分の足音、呼吸音。あとはひたすら静寂。

ふいに、田中さんの無線が鳴った。

 

防災センター(警備管理室的なところ)から、トイレの非常ボタンが鳴ったから確認してほしいとのこと。

 

ちなみに、事前に監視カメラで確認し、酔っ払いや傷病者、異常者など人手が必要そうなら応援を呼んで複数人で対応する。

 

だが、何も映っていなかったそうだ。

 

閉店後の商業施設で、よくあるのは、

動物が入り込んでいたり、ホームレスが勝手にトイレで寝ていたり、

アニメやアイドルのイベント前日なんかは、勝手にファンの人が入り込んで不法占拠してるときもある。(当然、お帰りいただく。)

なにもなければいいが、念のため確認に向かった。

 

田中さんが、そのトイレに到着したが、当該個室の中には何もない。

 

異常なしを防災センターへ伝え、再度、巡回を開始した。

 

少し行ったところで、再度無線が鳴った。

また、さっきと同じトイレ、同じ個室から非常ボタンが鳴ったそうだ。

二度目も相変わらず、監視カメラにはなにも映っていないとのこと。

念のため、応援を要請し、そのときは三人体制で問題のトイレへ向かった。

 

特に異常は見られない。

不審物もないし、異臭等もない。当然、動物や人影も。

 

再度、異常なしと無線で伝える。

大型商業施設は、一日につき何千、何万単位で来客があるので、トイレやその他施設の消耗が激しい。

非常ボタンの異常ということで、朝になったらメンテナンス依頼ということで、そのときは落ち着いたという。

 

ただし、この話はここで終わらない。

田中さんと一緒に、この件で対応した丸山さん(仮名)が、防災センターに戻った際、ぽつりと行った。

「あそこ、この間、人が死んでたところじゃないですかね?」

 

先日、施設内で人が死ぬ、いわゆる死亡事案が発生した。

男性用トイレの個室内だった。

1時間に一度、警備員は施設内を巡回するのだが、例の個室がいつまでもふさがっていることに気づいた警備員が、緊急事態と判断してマスターキーで個室を空けた。

すると中で、男性が死んでいたのだ。

外傷はなく、まるで眠っているようだったという。

酔っ払いかと思い、声をかけながら軽くゆすったら、ずるりと崩れ落ちた。

 

救急車を手配し、至急応援を要請し、思いつく限りの心肺蘇生法を行ったがだめだった。

まだ、若い、健康そうな男性だったそうだ。

 

死因は、くも膜下出血だと後日警察から聞かされたとのこと。

本当に、突然迎えた人生の終わり。

 

ここからは私の勝手な想像だが、彼は買い物や気分転換にきたんだろう。

商業施設の、明るい雰囲気にひたりながら、ふと急に気分が悪くなった。

休憩も兼ねて、少しトイレに座ってやり過ごそう。

大丈夫、すぐ、回復する。

そしたら、次は何をしようか・・・

 

そんなことを考えて、誰かに助けを求めることもなく。

 

この話を聞いたとき、私は、彼がまだあの個室にいる。そんなイメージが浮かんだ。

 

「すいませーん!助けてくださーい!帰れないんですけどー!!」

 

 

 

 

 

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