スポンサーリンク

もう一人の私【実話】【ホラー】

シェアする

私は、うつ病を患っている。

普段は、抗うつ剤のおかげか、よく「そんな風には見えない」と言ってもらえる。

しかし、急激に絶望的な感情に支配されてしまうときがある。

体調か、気候か、その他の理由か。

何が引き金になるのか、突然、急激に死にたい気持ちに襲われたり、家から一歩を出られなかったり。

「いつもの私」でいられなくなるのだ。

あの日も、そうだった。

激しい気分の落ち込み。

呼吸することすらも、おっくうに感じるほどだった。

夫と、義母と、一緒に食事に行く予定だったが、

外出などとてもできそうになく、二人で行ってもらうことにして

私は自宅に引きこもっていた。

布団に入り、何もせずぼーっとしていると、夫からLINEが。

食事しようとしたレストランの外で、私を見たという。

夫いわく、体形、歩き方、雰囲気、服装、

どこをどう見ても私だったそうだ。

義母と二人で、たしかに見たという。

しかし、繰り返すが、私はとても外出などできず、家に引きこもっていた。

 

実はこれ、今回が初めてではない。

夫と、義母と、私は仲がいい。

しかし、私が定期的に、うつによって外出できなくなる。

そのときに、目撃する。

結婚前からだが、これで多分、三回目。

 

夫が一人でいるときに目撃したものを数に入れたら、もっと多い。

(正直、それは証人がいないので、見間違いということにした)

 

友人、知人、同僚にも、

その時私がいるはずのない時間、場所で、私を見たと言われたことが、ちょくちょくとあるのだ。

 

毎回、うつがひどかったか、もはや記憶にもないけれど。

 

私の外見は、よくいる三十代、女性。

特別、特徴的とは言えない。

 

しかし、そこまでそっくりさんだらけかというと、そんなことはないだろう。

 

 

・・・私はもしかして、分裂しているのだろうか。

もう片方の私を、私が見てしまったら

 

そのとき、わたしは、どうなるんだろうか・・・・

 

 

→【趣味のホラー】一覧へ

スポンサーリンク